シリコナイズは、近代的なセラミックマトリックス炭素繊維強化複合材料の製造における重要なプロセスです。これらの複合材料は高熱安定性、高熱伝導性、低密度、高耐摩耗性といった大変優れた材料特性を有しています。
これらの特性により、C/C-SiC複合材料は高温かつ強酸化雰囲気で使用される材料として選択されます。例えば、ミサイルの羽根、スポーツカーのブレーキパッド、防弾ベスト、宇宙船のノーズキャップ(大気圏再突入用)に使用されます。
これら複合材料の主要な製造プロセスが、多孔質C/Cに液体シリコンを浸潤(LSI)させる工程であるシリコナイズです。LSIは化学気相浸潤法と比較して、高コストパフォーマンスで迅速な製造工程です。カーボライト・ゲロのHTBL GR真空昇降炉はこの用途に使用できます。
炉内では熱処理の間に多孔質C/C材料の上部のシリコンが融解し、材料の細孔に拡散します。カーボンマトリックスとシリコンが反応することでSiCができ、これによりお互いに隔離されたC/Cセグメントを有した高密度材料が生み出されます。
全周アクセスが可能なHTBL電気炉はこのアプリケーションに非常に有利です。自動ソフトウェア制御により無人運転を可能にし、厳密なデータログを保証します。