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Nadcap AMS2750G CQI-9 準拠

パフォーマンス・レビュー・インスティチュートによって制定されたNadcapプログラムは航空宇宙及び防衛分野で使用される「特殊プロセス及び製品」と定義される範囲の認定及び品質保証の枠組みを提供できるように設計されています。これはもともとボーイング社によるものでしたが、現在すべての西洋諸国の航空宇宙メーカーが採用しています。

GE Aviation、Rolls Royce plc、MTU、Snecma、Turbomeca、Boeing、Vought Aircraft Industries、Bombardier、Honeywell、Hamilton Sundstrand、Sikorsky Aircraft等から頻繁に要求されるNadcapは、航空宇宙分野でますます重要性を増しています。製造業者およびエンドユーザーは、SAE航空宇宙標準番号AMS2750Gの要件に従わなければなりません。この規格では、オーブン及び電気炉は、温度の均一性及び使用する制御機器の種類によって分類されます。

Carbolite Geroは、航空宇宙分野向けにNadcap完全準拠のオーブンと電気炉を設計・生産できる専門知識を有しています。

製品をAMS2750Gに適合させるにはいくつかの仕様を決定する必要があります。

  1. 準拠する温度範囲
  2. 要求される温度均一性クラス – 1, 2, 3, 4, 5, 6 (下記参照)
  3. 温度計装タイプ - A, B, C, D, D+, E (下記参照)
  4. 均熱域 – H x W x Dを決定
  5. 空、もしくは製品の入った状態での温度均一性調査(TUS)
  6. システム精度試験 (SAT) 要件

Nadcapクラス

 

クラス 均一性
1± 3°C
2± 5 °C / ± 6 °C
3± 7 °C / ± 8 °C
4± 10°C
5± 14°C
6± 28°C

±3℃の温度均一性であるクラス1の場合には、作業容積よりもはるかに大きなチャンバサイズが必要となります。例えば、600 mm x 600 mm x 600 mmの作業容積が必要な場合は最低でも800 mm x 800 mm x 800 mmのチャンバ容積が必要です。

Nadcap対応製品の計測器タイプ

制御計装タイプはA、B、C、D、D+, Eの5種類が定義されています。作業空間に設置されている記録用熱電対の数と記録用機器によるタイプの違いは下図に示されています。

 計装機器機種 A機種 B機種 C機種 D機種 D+機種 E

(1)

温度表示器付き制御機器

X

X

 X

X

X

X

(2)

制御用センサ

X

X

X

X

X

X

(3)

制御機器記録装置

X

X

X

X

X

 

(4)

過熱防止装置

X

X

X

X

X

 

(5)

過熱防止センサ

X

X

X

X

X

 

(6)

マルチレコーダ(制御機器記録装置の別チャンネル)

X

X

X

   

(7)

マルチレコーダに接続した高温保護センサ

 X

 

 X

   

(8)

マルチレコーダに接続した低温保護センサ

 X

 

 X

   

(9)

マルチレコーダに接続したロードセンサ

 X

 X

 

   

(10)

ゾーンごとの記録センサ    

X

 

Nadcap AMS2750G CQI-9 準拠 - 例

Nadcap準拠のGP 450A汎用オーブン
Nadcap準拠のGP 450A汎用オーブン
HRF 7/324 高温空気循環式オーブン、サイドマウントコントロールパネル、AMS2750G完全準拠
HRF 7/324 高温空気循環式オーブン、サイドマウントコントロールパネル、AMS2750G完全準拠
航空宇宙産業向けカスタム3チャンバー縦型シャフトオーブン

航空宇宙産業向けカスタム3チャンバー縦型シャフトオーブン

HRF 7/324 高温空気循環式オーブン、垂直方向に開くドア、AMS2750G準拠
HRF 7/324 高温空気循環式オーブン、垂直方向に開くドア、AMS2750G準拠
AMS2750Gクラス2(±5℃)の熱処理用に設計された統合3オーブンシステム 計器タイプD
AMS2750Gクラス2(±5℃)の熱処理用に設計された統合3オーブンシステム 計器タイプD

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