Carbolite Gero管状炉や金属製チャンバーレトルトで水素ガスを使用する際には、安全な操作のために実験用ガス安全システムが必要です。750℃から最高温度までの水素用と、室温から最高温度までの水素用の2種類のシステムが用意されています。
このシステムは、適切な作業管パッケージを使用した管状炉、または最大内容積50リットルまでのA105レトルトを使用したチャンバー炉での使用に適しています。
このシステムには、専用の制御盤、オフガスバーナー、ガス雰囲気の作業管パッケージまたはチャンバー型A105レトルトに直接接続するためのフィッティング付きフレキシブルパイプが付属しています。
このシステムは、作業管またはチャンバーを自動的に窒素でパージし、安全温度750℃以上の炉には水素のみを導入し、最後に窒素でパージします。窒素パージは、予定外のシャットダウンが発生した場合にも行われます。
2つの調整可能な流量計により、プロセスに合わせて水素と窒素の流量を混合することができます。監視付きの電気加熱式ガス点火装置により、水素が完全に消費されるようになっています。
control box and burner assembly
簡易配管模式図
この水素管状炉システムは、FレンジとHTRHレンジをベースにしています。このシステムは、水素ガスの安全な取り扱いに必要なすべての規制を満たすように設計されています。
注意：このシステムはクリーンなプロセスにのみ適しています。サンプルのアウトガスが発生してはいけません。
HTRH 16/100/600: 加熱長さ600 mm、最高温度1600 °Cの水素チューブ炉。純水素での運転が可能です。必要な安全対策はすべて施されています。
自動運転にはタッチパネル・インターフェースを採用。すべてのバルブ、温度、ガスの流れなどを手動で、あるいはあらかじめ設定されたプログラムによって自動的に切り替えることができます。
パージタンクには不活性の窒素が8バールの圧力で充填されています。パージタンクは、純水素やその他の危険なガスを扱う際に必要な安全オプションです。緊急時には、このタンクから十分な量の不活性ガスを供給して、炉内に危険なガスが残らないように炉全体を何度もパージします。
