回転炉(ロータリーキルン)は物理化学処理に最適です。
TSO回転炉は実験室での使用に最適です。ロンドンインペリアル科学技術大学と共同で開発されたこの炉は、制御された雰囲気でサンプルの加熱と攪拌を同時に行うことができます。窒素ガス用に校正された流量計が標準で付属しますが、要求に応じて、注文時に様々なガス用を流すために複数の流量計を搭載することも可能です。
TSR 11/ 1000 - 回転式分割型チューブ炉は3つの加熱ゾーン、調整可能な傾斜、簡単に取り外し、交換できる作業管が備わっています。セラミックスまたは金属の作業管が利用でき、フィーダー機構と不活性ガスパッケージを供給することができます。
カーボライト・ゲロは、標準的な回転炉に加えて、実験室、パイロットプラント、工業規模でのカスタムメイド製品のエンジニアリングにも豊富な経験を持っています。以下にその例をいくつかご紹介します。お客様のアプリケーションの要件については、お気軽にお問い合わせください。
カーボライト・ゲロの回転炉シリーズは、材料科学や地質学などの研究分野で多くの用途があります。特定の用途としては、鉱石のガス還元や、鉱石及び冶金スラグの分析が挙げられます。
当社の他の製品と同じように、優れた温度均一性を有している点で回転炉シリーズも例外ではありません。これらのモデルで使用されている高品質の抵抗線発熱体は、急速加熱と短い冷却時間を実現します。最高温度はTSOで1100℃、TSR 11/ 1000 - 回転式分割型チューブ炉では1000℃です。
ロータリーキルンは、高温で流動し続ける粒状または粒子状の材料を熱処理するのに適しています。空気中または不活性雰囲気中で処理する必要がある材料に適しています。高温で粘着性を帯びる材料は適していません。
ロータリーキルンには、バッチ処理炉(TSO)と連続処理炉(TSR)があります。バッチ式の処理能力は620~1740mlの範囲ですが、連続式の炉では、回収ホッパーのフィード容量(例えば5リットル)まで処理できます。
サンプルを連続的に移動させることで、処理中にサンプルの表面全体が大気に触れることになります。これにより、静的なプロセスと比較して、ガス消費量を削減しながらガス拡散を改善し、熱処理効率を向上させることができます。TSRロータリーキルンでは、一定の温度プロファイルを維持している高温の炉の中を材料が連続的に通過するため、製品の均質性が向上します。
ロータリーキルンでは、材料が通過する時間を広範囲に調整することができます。TSRロータリーキルンでは、作業管の回転速度と作業管の傾斜角度の両方によって材料の流量を制御することができます。また、バッチプロセスのように炉の加熱と冷却を待つ必要がないため、プロセス時間が短縮されます。
バッチ式(TSO)および連続式(TSR)のロータリーキルンの作業管または容器内で可能な雰囲気は、空気、窒素やアルゴンなどの不活性ガス、および水素などの反応性ガスです(適切な安全装置を使用)。また、蒸気の注入も可能です。